miketra_2008

ミケトラ Ride ☆**

15 May

DAY4の其の後

回顧録になってしまいましたが、SSDTの続き。
5/8 木曜日

2度目のタイムオーバーで最終日となった木曜、走行中に溝を越え損ねてハンドルが切れ込み、
転倒して、起きたら指が挟まってたとかで、師匠が負傷して帰って来ていたので、
ゴールした後、フォートウィリアムのベルフォード病院に行きました。

縦の傷を8針縫ってもらいましたが、傷を負った後も走り続けていたため、
横に開いた傷口は、腫れと開き具合がひどくて縫えないらしく、
翌日の夜にまた病院に来て、縫ってもらうことになりました。

なかなか激しい状態ですが、指も動くし、感覚もあるので、
先生に、君はラッキーだったよ、と言われました。
これで走り続けたなんてクレイジーだ…とまで言われてましたが。
師匠は、このくらい大丈夫と言って、笑って受け止めてました。
私も笑うしかないし、お医者さんも笑ってた。

写真をとって欲しいと師匠に言われたので、気は進まないけど撮りました。
手元のアップもあるけど、エグイので載せません(ノ_<)
ムーアの泥で汚れているので、縫う前に傷口を歯ブラシで掃除されてます。
ちゃんと麻酔きいてます。貴重?な異国での治療体験。
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でも、あまり拡大しない方がいいですよ。


お医者さんが優しくて、手際良く、リラックスして処置してもらいました。
手を吊り下げられて、心臓より上をキープ!
寝る時も、何か高い位置にある壁掛けフックかカーテンレールに吊り下げて寝てください。
また明日の晩に来てね、薬は絶対に忘れず飲むこと!と言われ、お薬もらって病院を後に。

本人は、もし2度目のタイムオーバーでなかったら、
縫ってもらって明日も走るつもりで帰ってきたと言ってましたが。残念。
というか、よくこの酷い傷口を見てそう思ったもんだ。
これだけひどいのに、また乗ったら指が死ぬわ。
どのみちドクターストップですよf^_^;

そんな具合で、タイムオーバーが惜しい感じでありました。
SSDTは6日間完走してこそ栄誉ですが、
師匠の年齢にして初挑戦ということを考えると、
DAY1〜DAY4の毎日をフィニッシュしただけで、
上出来の結果だということで。

ムーアの走り方はほぼマスターしたそうで、
今日は2回ほどはまったけど、自力で脱出できたらしい。
また次回チャレンジできたら、きっともっと楽に走れるでしょう。
ムーアで泥だらけの装備一式。
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それでも木曜日は、あまり泥がついてなかった。
オンタイムで帰ってくるライダーでも、このくらいはドロンコになってます。
師匠もムーアが走れるようになっていたのにね。残念。

今日一番大変だったのは、ゴロゴロ石でガタガタの下り道が延々と続いたことだったそう。
頭が上がらないくらいに首が痛くなって、何度も休憩したとか。
それが木曜日のタイムオーバーの大きな原因でした。
ハンドルの長さを調整せず、ちょっと広すぎるノーマルで乗ってしまったことも災いしたかも。
日本に帰ったら、首の筋トレすると言ってます。

2度目のタイムオーバーでなければ、6日間走り切るつもりだった。
きっとやれたと思う。
最終日のパイプラインと、家の横の最終セクションは走りたかったなぁー
しかし、SSDTに挑戦してよかった!
トライアル発祥の地、スコットランドで素晴らしい世界を体験することができて、
自分のトライアル人生の中で最高の思い出ができた!
全てに感謝!

と言ってました。

これは木曜日のこと。
書きかけでUP出来ずにいた記事その1でした。


その後、
結局、金曜の夜にも腫れが治まらず、
帰るまで洗浄とドレス(傷口を覆うシートと包帯)の交換だけ繰り返して、
日本に帰ったらすぐ病院に行って下さいと言われて帰って来ました。

現地の病院で、たいへん驚いたことが一つ。
エマージェンシーの場合はノーチャージ!とのことで、
ベルフォード病院に3回通い、飛行機に乗る前にグラスゴーの王立病院にも行って
処置してもらったけど、すべて無料でした!!
受付の方もお医者さんも、みなさんとっても丁寧で優しかったです。
すごいぞUK!
これなら高い税金払っても納得。(どうなってるんだ日本!)

(ちなみに指は、日本で今日5/14縫合できて落ち着きました。もちろん有料)

現地の病院にかかったのも貴重な体験になり、妙に満足げな師匠でした。
みなさん優しくて良かった。
14 May

ひとまず、帰国のご報告と応援のお礼まで。

皆様、応援ありがとうございました!
元気に帰国しました。

言い換えれば、あー帰って来てしまったf^_^;
と言うくらい、
素晴らしいSSDTの旅でした!

私は時差ボケまったく無く、いたってピンピンしてます。
師匠も快調らしいです。

コメントくださった皆様に、少しづつお返事書きかけています。

SSDT後半は、通信状況が悪かったり、
なかなか落ち着いて書く間がなかったりでした。

書きかけた記事も残っているので、写真も一緒にぼちぼちUPしたいと思います(^o^)/
10 May

師匠より、応援してくださった皆様へ

師匠より、応援してくださった皆様へ

*****

みなさん、応援ありがとうございました!
本当に、みなさんの応援が力になりました。

SSDT、夢で終わるかと思っていましたが、この歳になって夢が叶い、
トライアル発祥の地であるスコットランドの、荒涼とした、
過酷な大自然を走ることが出来ました。

トライアルの真髄である、体力・知力・自分の持てるもの全てを尽くさないと走りきれないSSDTは、本当に、素晴らしいものだと感動しました。

もう少し若い時に挑戦できていれば、と思いましたが、
この歳で挑戦し、4日間を走り切れたことは、これからの自分にとって大きな力となりました。

そして、トライアルの仲間がいてくれてこそ、出来たことだと思います。
4日間、自分なりによく走り切れたものだと思っています。

トライアルの原点に触れることができ、そして、この地方のおおらかな心を持った人達と、壮大な自然風土に包まれて走れたことにも、満足しています。

今は疲れがピークですが、体を少し休めて、またみなさんと一緒に、
まだまだトライアルを楽しみたいと思います!

本当に、みなさんありがとう!!
See you!

河野完次

*****
10 May

DAY4フィニッシュしました!が、タイムオーバー

(昨日はWIFI通信状況が悪くて、アップ出来ず。
二日遅れのレポートです。)

DAY4はほとんど山奥で、観客がセクションを渡り歩いて観戦することは不可能でした。
一つのセクションに一日留まって観戦するのがやっと。

それだけ、山奥を選手が延々と走っていると思うと、
体力もさることながら、精神的にさぞ過酷であろうことが推し量られます。

こちらも山の麓に車をとめて、山のほぼ頂上のセクションまで行ってみましたが、
どんな所にでも観客がいるのには驚かされます。
ご年配(80代)からベビーカーまで。
時々、一体どこから山を越えて来たのか、山歩きやマウンテンバイクを楽しんでいる人にも遭遇します。
すごいなハイランド。
ちなみに、フォートウィリアム周辺の地域全体を「ハイランド」と言って、雄大な自然を楽しむ為に、国内外から多くの人々が訪れる有名なエリアの様です。

で結局、山の上まで行ってしばし待ってみたものの、師匠を発見できず。
ここに居ても、歩いて下山するのにも時間がかかるし、
もし師匠に追いつけなくなったら、車は私がハイジャックしているから、
師匠がパルクフェルメで待ちぼうけになると可哀想なので、
ほどほどにセクション見学して下山。移動再開。
しかし目安のゴール時間を過ぎてしまったので、
最後に通るはずの移動コースを辿って、
タイムコントロールの場所へ行ってみることに。

狭い道だったけど、車を止めて係りのオジサンに訪ねようとしたら、
そこに車を止めるな!あっちへ行け!
と言われてしまい、ちょっと質問したいだけなんだけど、と車を降りて近づいて行ったら、また、
あっちへ行け!
と言われてしまった。
丁度タイムコントロールチェックを受けに来た選手が、
彼女、あなたに何か質問したかっただけだと思うよ
と言ってくれたけど、
オジサンは、そんなの分かっとる、の一言で終わり。
機嫌悪かったみたい。

今日はプログラムのMAPのセクション配置が当てにならなかったから、
観客やサポーターに質問責めにでもされてたのかしら。
こっちもどこへ行って良いやら分からずにウロウロしているので、
ちょっと寂しくなってしまいましたが、気を取り直して、
ひとまずゴールのパルクフェルメへ行ってみることに。

ゴールチェックの彼女が顔を覚えてくれていて、目が合うなり、
彼はまだよ、と教えてくれました。
うーむ。と言うことは、まだ頑張って走っているだろうから、
移動コースを辿って行けば何処かですれ違うはず。
道沿いにいなければ、まだ山を走っているということで、最終地点で待とう。
そう決めて、先ほどのタイムコントロール場所へ逆戻り。

道沿いに姿なし、タイムコントロール場所にもいないので素通り。
と言うことはまだこの先に…
と思ったら、すぐ先で遭遇。
よかった、無事だった!

もうこの先にセクションは無いんかな?と師匠に聞かれ、
もうタイムコントロール通過して帰るだけです。と伝えると、ホッとした様子。

地理も分からずに、マーカーの旗だけを目印の命綱の様にして走っているので、
山の中を走っている間に、セクションの記号番号の記憶は吹っ飛んでしまうみたい。

何せライダーが走るのは、人里離れた山の中ばかり。
特にDAY4の今日は、連山の連続。
自力で帰って来てくれなかったら、どうやって探したらいいんだろう。
ムーアを迂回していて、バックマーカーに見過ごされて、
深い山の中で一人取り残されていたらどうしよう、とか、
待っている側にも、いろいろ不安がよぎるくらいです。

セクションで見ていても分かるけど、選手は時々ばらけてやって来ます。
と言うことは、広い山の中では、ライダーはさらに点々と散らばっていて、
誰かに会うか会わないか分からない様な状態で走っているということ。

見渡す限り山で、自分以外にライダーも見えなければ、
コースマーカーの旗を目指して走る以外に、たとえ何かあっても、
下山する道すら分からないということ。
特に、地理が把握できていない新参者には、成す術なし。
走っている本人も、たった一人で、おそらく恐怖すら覚える瞬間があるはず。

やっと一山越えて、まだ向こうの山の頂上まで、遥か彼方に、ポツン、ポツンとオレンジの旗。
その、途方に暮れかける時のことを、語ってくれました。
日本で、SSDT経験者の方から今までにも聞いたことがあるシーンです。
田舎で、連山で道に迷う恐ろしさを教えられて来た私も、やや想像はできますが、
やはり、SSDTを経験した方にしか分からない気持ちだと思います。

そして、なんとか無事にDAY4もフィニッシュ!
2度目のタイムオーバーを喫してしまったので、
ここで完全に権利喪失、SSDT走破ならずフィニッシュ。
残念ながら明日以降のDAY5・DAY6を走ることはできませんが、
4日間、頑張った証は残ったと思います。

BETAを手配してくださったジョンさんにも、グレートスピリットだった、
最後まで諦めずに、よく頑張って挑戦し続けた!と言ってもらえました。
色々よくしていただいて、6日間完走できずに終わってしまって申し訳ない、
と師匠が言っていましたが、ジョンさんにそう言って頂けて、大変有難かったです。

疲れてはいても、フィニッシュした後、必ず毎日、その日走った内容を話してくれて、
SSDTがどんな世界かを、笑顔を見せながら教えてくれていました。
すごい精神力です。
全くいつもと変わりません。

師匠、本当に、お疲れ様でした!
毎日、若者が続々とリタイヤするSSDTの過酷さを目の当たりにすると、
言葉は、何も無いです。
ひとまず、ゆっくり休んでください。
8 May

DAY4走ってます!

5/8
DAY4

車両保管場所のパルクフェルメへ行って、
223のゼッケンがついているかどうか確認。
念のためオフィシャルの方にも確認。
OKです。
今日も走ります!

昨晩から気温がぐっと下がっていて、寒いです。
しかも移動距離が昨日より長い。
背中にカイロを貼りました。

とはいえ、タイムオーバーした火曜日が、
6日間の中で最長の距離でした。
火曜日はスタートから最終セクションまで95マイル。
ゴールまでというと、さらに10マイル以上。
全部で105マイル位?
キロメートルで言うと、約170kmです。
その半分以上が、山の中。

今日は、最終セクションまで84マイル。
全部で100マイルかな?
160kmくらい。

最初につかまえられるのは、Dセクション付近の模様。
しかしそこまでライダーは山の中に3時間。
車で大きい道を走ると、30分もかからずに行けそう。

合間に、薬局でテーピングテープを買い物しよう。
こちらでは、ストラッピングって言うみたいです。
ついでにシップを買おうと思ったら、
温シップはあるけど、冷やすシップは置いてないとか。
冷却スプレーと、冷蔵庫で冷やして使うアイシングのはありました。

そこからDセクションへ向けて走ります。
が、ライダーの移動コース上なのに、セクションらしき旗がない。
仕方ないので、Cを目指してさらに進むと、いました。
沿道にとまっているサポートの列。
そこへ私も車をとめて、仲間入り。
もう何度も会っている人ばかり。

ライダーが点々と、遥か向こうの山の方から、細い道を走って来ます。
その奥には、雪を頂いた高い山が連なっています。
セクション近いのかな?と、キョロキョロしていると、
隣で双眼鏡を覗いてたオジサンが、
あの山の水が流れている所、あの二つ目がセクションだよ。
ほら、フラッシュが見えるでしょ。
と教えてくれました。

フラッシュは見えるけど、人は全く見えません。
双眼鏡を貸してくれました。
確かに、ガラガラ石だらけで木のない山の中に、人影が何となく見えます。
遥か彼方の山の中腹です。
選手があんな山をいくつもいくつも越えているのかと思うと、
恐るべし、SSDT。

本来の試練は、移動コースそのものにあり、という感じすら受けます。
強い意志を持って、困難に負けずにとことん走る、
とにかく前へ前へ、挑戦し続ける、
それが、SSDTの姿の様です。
相当の体力と、精神力の強さがないと、走れませんわ。

今日は、パンフレットの地図と違うセクション配置に変更になっている様子。
マップにはJがあるけど、時間配分表にはJがない。
しかも、地図のDにはセクションがなかったぞ。

ライダーをフォローして回るサポートの皆さんも、
どこにセクションがあるのか、マーカーが見つからない。
一旦フォートウィリアムに戻って聞かないとわからない。
今日はサポートにも観客にも最悪だね。
殆どのセクションが、車や人には行けない山の中だし、
バイクで行ったってムーアに捕まっちゃうよ。
とりあえず、移動コースを反対から追いかけて、マーカーを探すしかないかな。
と言ってました。

しばらく待って、師匠がやって来ました。
ムーアには捕まらなかったそう。
確かに、後ろがそんなに汚れてない。
しかし、ガラガラ道の連続で、すでに腕がパンパンらしい。
師匠がスタートの時にもらったカードの地図を確認。
うーん、パンフレットと全く違うセクション配置になってる。
移動コースは違わないらしい。

ここからはライダーとは別ルートで先回りしかできませんが、
ライダーは40マイルほど車道を移動。
その後、また延々と山の中のです。
気をつけて行って来てください。頑張って!

G・Hと、Iの辺りなら、合流できそうです。
移動コースが車道と合流している所を目指して、車で先回りします。
うまく見つけられるかな?
行ってみます。
☆゜・。。・゜゜・。。・゜

2014-01-02-13-48-21

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